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ものづくり材料採取の季節です!


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更新日:2019年6月18日更新 印刷ページ表示

三島町の一大イベント「ふるさと会津工人まつり」も終了し、三島町内も普段の生活に戻りました。
梅雨入りも発表され、本格的な夏はまだまだ先ですが、この梅雨はものづくりの基本となる材料採取の時期でもあります。
町内を走ると至る所に白い葉が目立つようになりました。これは当町の代表的な工芸品である「マタタビ細工」の材料となる「マタタビ」です。

マタタビ全体の写真

マタタビの写真

実際に「蔓」を採取するのは晩秋、葉がすべて落ちてからですが、今から自分の存在を
アピールしているようにも感じられます。その葉の下でマタタビの花が咲いていました。

マタタビの花の写真

そして、「ヒロロ細工」の材料となる「アカソ」もこれから梅雨の時期、花が咲く前の採取となるようです。
道の至る所に自生する「アカソ」はその繊維質がとても強くヒロロ細工の編む材料として使用されております。
1本1本が細いため大量に採取しなくてはいけません。なかなかの重労働と、皮をはぐ作業は根気のいる作業です。

アカソ・からむし自生

アカソ・からむし自生の写真

アカソ

アカソの写真

アカソの葉

アカソの葉の写真

そして、「アカソ」の近くには、お隣の昭和村で有名な「からむし」が自生しておりました。
野生のもので「野からむし」と言われております。以前はヒロロ細工の材料として使用しておりましたが繊維質が多く、完成後にやわらかい繊維質が多く出てくるため今は使用する方はいらっしゃいません。

からむし

からむし全体の写真

からむしの葉

からむしの写真

このように三島町内には至る所にヒロロ細工の材料が自生しています。

そして、「山ブドウ細工」の材料でもある「山ブドウ」もこの梅雨の時期に採取します。
山ブドウは町の中では簡単に採取できる場所は少なくなりました。
町やものづくりに携わる方々が協力して今現在、栽培に取り組んでいるところです。
山ブドウ蔓採取の一つの目安として「栗の花の開花」があります。
栗の花が満開の頃が採取時期には一番良いということをよく聞きます。
栗の花も場所によりますが花を咲かせております。

栗の花が開会した様子

編組細工製品は「高価でなかなか手に入らない」ということをよくお聞きしますが、材料も自然から頂いているものであり、採取できる時期も本当に限られております。

また、いい製品づくりをするためには、その限られた期間の中でもさらに天気や場所の状況など確認して材料を吟味して採取します。そこからまた選別や乾燥などの作業を経てようやく冬のものづくりに繋がります。
冬のものづくりを考えながら材料採取をする。このほかにも、野菜を育ててみんなで食べる。などものづくりの方々は忙しい毎日を楽しく過ごしています。