今年も伝統の「ひな流し」~高清水地区~

 桃の節供(節句)に女の子の健やかな成長を祈り、また家族の無病息災と長寿を祈って行われる「雛流し」が例年通り、3月4日に行われました。各家では女性たちが家族の女性の数だけ着物姿の紙人形を作ります。人形はすべて女性で、髪は島田をかたどっています。
 古くは色紙は用いず、白だけであったようです。できあがると、座敷か床の間に祭壇を設け、最上段に会津天神、その下に人形を並べ、さらに菱餅も供えます。天神は男児が初節供(節句)を迎えた時に、親族が贈る習わしになっていて、旧家の神棚には代々のものがいくつも備えてあるそうです。
 本来は、4日の午後、小学生の子供たちが学校から帰ると、年長の男児が中心になって木箱を持ち、家々をめぐって人形を集め歩きます。各家では祝儀を用意しています。すべて集め終わると、箱に入れたまま只見川に流します。それを子どもも大人も一緒になって手を合わせて見送ります。この行事は、ときには大人の助言はあるものの、ほとんど子どもたちだけで行い、かつての子ども組の名残がみられます。
 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、三島小の児童の皆さんの参加がかなわず残念でしたが、高清水地区の皆さんが、ひな人形づくりやひな人形集め、教育委員会も川まで降りるための道を作るために雪ふみを行い、今年も「雛流し」の伝統を守ることができました。
 「雛流し」は、かつては隣接する金山町でも行っていましたが中断し、現在只見川沿いでは高清水地区だけです。この行事は「雛飾り」の古い姿ともいわれ、全国的に見ると京都市のほか、長野県、東北では山形県でも行われていますが、数は少ないようです。高清水地区では一時中断したものの復活し今なお継承しており、町の誇りとなっています。今後も末永く継承して行きたいと思います。

 

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